神奈川県・高校入試情報

さくら個別指導塾が専門家の視点から詳細分析。

2024年度の神奈川県・高校入試内容を、さくら個別指導塾が独自の視点で詳しく分析。出題傾向の変化や出題の特徴、またそれに対する学習のポイントの解説などをまとめました。

2024年度の入試情報も併せて掲載。受験に向けての準備にも役立つ情報が満載です。少し専門的な内容ですが、受験生やその保護者の方々もぜひご覧ください。

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【公立】神奈川県・高校入試のしくみ(2024年度入試)

共通選抜の概要

全日制の課程(クリエイティブスクールおよび県立横浜国際高校を除く)

募集人員 募集定員の100%
志願 1校のみ。
※志願変更は1度だけできる
※農業・工業・商業・水産に関する学科に限り、同じ高校の同じ分野の中で、別の学科(コース)を第2希望として志願できる。
※専門コースのある普通科高校では、同じ高校内の他のコースを第2希望として志願できる。
検査方法 学力検査(5教科)
※各校の特色に応じて、特色検査(実技検査・自己表現検査・面接)を実施する場合あり。
※特色検査を実施する場合は、学力検査を3教科まで減じる場合あり。
選抜資料 調査書の評定
学力検査
特色検査(実施した場合)
選考方法 第1次選考(募集人員の90%)
数値S1による選考
第2次選考(募集人員の10%)
数値S2による選考(3年生の調査書の「主体的に学習に取り組む態度」の評定と学力検査をもとに算出)。

定時制の課程(フロンティアスクールを除く)

募集人員 夜間は募集定員の80%(※残りは定期分割制度で募集)、
夜間以外は募集定員の100%
志願 1校のみ。
※志願変更は1度だけできる
※工業に関する学科に限り、同じ高校の同じ分野の中で、別の学科(コース)を第2希望として志願できる。
※複数の部のある高校では、同じ高校内の別の部を第2希望として志願できる。
検査方法 学力検査(3教科)・面接
※各校の特色に応じて、特色検査(実技検査・自己表現検査)を実施する場合あり。
※定時制の課程では国・数・英の3教科が原則だが、理・社を実施する学校もある。
選抜資料 調査書の評定
学力検査
特色検査(実施した場合)
選考方法 第1次選考(募集人員の90%)
数値S1による選考
第2次選考(募集人員の10%)
数値S2による選考(3年生の調査書の「主体的に学習に取り組む態度」の評定と学力検査をもとに算出)。

クリエイティブスクール

※クリエイティブスクール5校(田奈・釜利谷・横須賀南(普通科)・大井・大和東)の共通選抜については、以下の点が、他の全日制と異なります。

・調査書の評定は選抜資料とせず、観点別学習状況を活用
・学力検査は行わず、面接及び特色検査を実施
・高校によっては、課題レポートを提出
・観点別学習状況・面接、特色検査(実施した場合)を資料として総合的選考

フロンティアスクール

※フロンティアスクール2校(横浜明朋・相模向陽館)の共通事項については、以下の点が、ほかの定時制(夜間以外)と異なります。

・調査書の評定は使わず、必要に応じて観点別学習状況を活用
・高校によっては、課題レポートを提出
・観点別学習状況・学力検査・面接、特色検査(実施した場合)を資料として総合的選考
・募集人員の一部で、観点別学習状況・学力検査を資料としない選考を行うことができる。

数値Sの算出方法

調査書の評定(内申点) A=(2年の9教科の評点合計)+(3年の9教科の評点合計)×2
※各教科の[(2年の評定)+(3年の評定)×2]の数値を、3教科以内各2倍以内で重点化する場合がある。
Aを100点満点に換算した数値をaとする。
学力検査 B=学力検査(実施した3〜5教科)の得点合計
※各教科の得点を、2教科以内各2倍以内で重点化する場合がある。
Bを100点満点に換算した数値をbとする。
面接特色検査 C=調査書の3年生の「主体的に学習に取り組む態度」の評価について、評価Aは3点、評価Bは2点、評価Cは1点として算出。
Cを100点満点に換算した数値をとする。
D=特色検査の結果
Dを100点満点に換算した数値をdとする。
数値S 【第1次選考】
特色検査を実施しない場合
S1 = a × f + b × g
特色検査を実施する場合
S1 = a × f + b × g + d × i

※f・gは2以上の整数で、f + g = 10となるように配分。
※iは5以下の整数

【第2次選考】
特色検査を実施しない場合
S2 = b × g + c × h
特色検査を実施する場合
S2 = b × g + c × h + d × i

※g・hは2以上の整数で、g + h = 10となるように配分。
※iは5以下の整数

※重点化および f・g・h・i は、事前に公表

調査書の評定

※県内には現在、二学期制の中学と三学期制の中学がありますが、調査書に記載される3年の観点別評価・評定は、公平を期すため、以下のように決められています。

・三学期制 第2学年までの評価・評定
・二学期制 三学期制と同時期(12月末現在)までの学習状況に基づく評価・評定

神奈川県高校入試スケジュール(2024年度入試)

受験勉強のイメージ

1/22(月)以降【私立】推薦入試日

【郵送必着】1月中旬(学校により異なります)
【窓口受付】1月中旬(学校により異なります)
【公立】募集期間

2/5(月)・6(火)・7(水)【公立】志願変更期間

※連携型は除く

2/10(土)以降【私立】一般入試日

2/14(水)【公立】学力検査

※クリエイティブスクールおよび通信制はなし
※追検査は2月20日(火)

2/15(木)・16(金)【公立】特色検査

※上記の日の中から各高校が検査日を指定

2/20(火)【公立】追検査

※「追検査」とはインフルエンザなど、やむを得ない事情により共通選抜の学力検査を全く受験できなかった生徒の中で、希望する者を対象に実施するものです。
特色検査の追検査は実施しません。

2/28(水)【公立】合格発表

【公立】神奈川県・高校別選抜方法(2024年度入試)

※「2024年度神奈川県公立高等学校入学者選抜 募集案内」(神奈川県教育委員会)より抜粋 ※全日制共通選抜(一般募集・連携募集)のみ
※単位制普通科・総合学科については、所在地の地区に含めて作表してあります。
※背景色の濃い部分は、前年度からの変更箇所を表します。
※観点別は第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価。
【公立】神奈川県・高校別選抜方法(2024年度入試)◆特色検査の内訳は、面接1:実技4。
◎特色検査の内訳は、面接1:実技4。
◇特色検査の比率の内訳は、自己表現1:実技2。
※愛川町立3中学校からの連携募集では、面接のみを実施。


【私立】神奈川県・高校入試のしくみ(2024年度入試)

選抜方法の概要(神奈川県内の場合)

入試のイメージ

推薦入試

<単願・専願>

・内申点の基準あり ・学力試験は原則なし
・他の高校との併願受験は不可


入試のイメージ

一般入試(学力試験等あり)

<単願・専願>

・内申点の基準あり ・学力試験あり
・他の高校との併願受験は不可

<併願>

・内申点の基準あり ・学力試験あり
・他の高校との併願受験は公立共通選抜を受験可能
(高校によっては他の国私立高校を一般受験できる制度あり)

<一般受験(オープン)>

・内申点の基準なし ・学力試験あり
・他の高校との併願受験は公立・国私立とも可能


入試のイメージ

一般入試(書類選考)

<単願・専願>

・内申点の基準あり ・学力試験なし
・他の高校との併願受験は不可

<併願>

・内申点の基準あり ・学力試験なし
・他の高校との併願受験は公立共通選抜を受験可能
(高校によっては他の国私立高校を一般受験できる制度あり)

※出典・神奈川全県模試 高校受験用ガイド
※詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。(外部リンク)
神奈川県公立高等学校入学者選抜について – 神奈川県ホームページ

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2024年の高校入試内容を、さくら個別指導塾が詳細分析

高校入試レポート表紙2024年の神奈川県公立高校入試問題の分析資料を公開中。

出題傾向の変化や出題の特徴を詳細に分析、またそれに対する学習のポイントの解説など大変実践的なレポートとなっています。少し専門的な内容ですが、受験生やその保護者の方々に是非ご覧いただきたい内容です。

このページではレポートの一部内容を掲載しています。
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▶ 2024 神奈川県公立高校入試 問題分析資料全文 PDF

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英語のイメージ

2024 英語

・全体的に難しくなった。特に求められる語彙力のレベルが上がってきている。
 
・例年難しめな文法問題も、今年はさらに難しかった印象。
 
・長文の長さは変わらずだが、より正確な読み取りを求められた。

数学のイメージ

2024 数学

・一部配点の変化があったものの、全体的な傾向、大問の数は例年通り。
 
・問6で出題された立体図形の問題では、例年と比べると1問少なくなった。代わりに問2の問題数が1問増えたことにより、基礎的な問題が増えた出題となった。

国語のイメージ

2024 国語

・問1〜3は形式、難易度ともに昨年と変わらずといったところだが、問4はかなり難しくなり、また問5は出題形式に大きな変化があった。そのため、全体的に昨年に比して難易度は上がったと言えるだろう。
 
・一方で、昨年度の入試はかなり易しく、平均点も高めに出ていたため、今年は例年並みの難易度に戻った、といったところ。

社会のイメージ

2024 社会

・形式的には大きな変化はなかったが、とくに歴史分野で、大まかな時代ごとの出来事の把握レベルでは対応できない、細かい知識を問う問題が出題されるようになった。全体としてやや難しくなったと言える。
 
・計算を要する問題は少なくなった一方で、設問文や選択肢の細部を見落とすと間違えるように作られた問題が複数見られ、情報の精読が求められた。

理科のイメージ

2024 理科

・例年通り、問1~問8の出題で物理、化学、生物、地学の順番での出題となった。1つの問題で両方できて正解とする従来の完答形式の出題から配点が細かくなったことは、点数が取りやすくなった点といえる。
 
・しかし、難易度は高く、知識を知っているだけでは正解にたどり着きにくい問題が目立った。

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